コンドームの正しい使い方を完璧に|避妊率&性病予防効果がUPする方法とは?

避妊や性病防止のためのグッズは多々ありますが、私たちにとって一番身近なものといえば「コンドーム」ですよね。手軽さはもちろん、相手との直接接触をブロックしてくれるコンドームは、私たちが充実したセックスライフを送るために欠かせないものと言えます。しかし、それも正しい使い方があってこそのことです。今回ご紹介する「コンドームの正しい使い方」は、男性の方のみならず、女性の方にも読んでいただきたい記事です。

コンドームを正しく使えている男性は86パーセント

日本産科婦人科学会の調べによれば、コンドームの避妊失敗率は正しく使った場合で「約3%」、一般的な使い方で「14%」にも達するとされています。「正しい使い方」と「一般的な使い方」で、これほど失敗率に差があるということは、私たちが普段当たり前のようにしているコンドームの扱い方にはいろいろな問題点があるということがわかります。

その原因の一つには、私たちが誤った方法で「コンドームの装着法」を学んでしまったことが挙げられるでしょう。例えばアダルトビデオに出てくるような「女性が口を使いペニスにコンドームをかぶせる」などということは、歯が当たり破れる可能性があるため、非常に危険な装着法の典型例と言えます。

ならば、一体何が正しくて何が間違った扱い方なのでしょうか。まず基礎編として、コンドームを使用する際のチェックポイントをご紹介します。

コンドーム装着前に知っておきたい豆知識

JISマークのついたものを選ぶ

まずは、問題のない品質かどうかを見極めましょう。その基準となるのが「JISマーク」です。「JISマーク」とは、日本工業標準調査会の厳正な審査をクリアした、いわば「日本国が品質を保証した商品」にしか与えられないマークです。コンドームを選ぶ際には、まずはこちらを確認しましょう。薬局にあるようなコンドームにはほぼ間違いなくこのマークが入っているので安心して購入してください。逆に、JISマークが入っていないものの場合、破れやすい、劣化しやすいなど品質があまり良くないことが多いようです。

人によってはアレルギーがでる場合がある

様々なアレルギーがこの世にはありますが、中にはゴム(ラテックス)にアレルギーを持つ人もいます。こういった方が、自分の体質を知らずにゴム製のコンドームを使うと、非常に重いショック症状を起こしてしまう場合もあります。現在は、ゴムを使わないポリウレタン製のコンドームなども広く流通していますので、素材をきちんと確認してから使用しましょう。

ゴムだけではなく、自分がどんなものにアレルギーを持っているのかをあらかじめ知ることはとても大事なことなので、時間を見つけて病院で検査を受けてみるとよいでしょう。アレルギー科がない病院の場合、内科の先生に相談してみましょう。

繰り返して使うことはNG

一度使ったコンドームを洗っても、付着した精液や病原菌を完全に洗い流すことは不可能なので、その都度新しいものを使うようにしてください。また、一度使用したことでゴムが劣化し、破れやすくなってしまっていることも理由の一つです。もし装着後に裏表の間違いに気づいたとしても使用を続けたり、もう一度裏表を直してからまた使うということも絶対にやめましょう。外してもう一度装着するといった作業の中で、コンドームに傷がつく可能性が非常に高いからです。

防虫剤の近くに置くと品質が悪くなってしまう恐れがある

防虫剤などの揮発性成分は、ゴムの劣化を促進してしまいます。もし防虫剤が入ったタンスの中にコンドームを保管している方がいらしたら、新しいものを買うことをオススメします。

財布の中での保管は破れる可能性がある

よく「金運が上がるおまじない」とコンドームをお財布の中に入れて持ち歩く方がいますが、こちらもNGです。コンドームがお財布の中の小銭などと摩擦することで、穴が空いてしまう可能性があります。また、コンドームの材質によっては、10円玉の原料である銅と相性が悪く、ずっと近づけたままだと劣化が促進されることもあるそうです。

女性の場合、化粧ポーチなどにコンドームを入れる方もいらっしゃいますが、こちらもNGです。コンドームは石油系の物質とも相性が悪いのですが、化粧品の中には石油を原料としているものも多くあるため、一緒に保管すると劣化が進んでしまうのです。さらに、ファンデーションやチークなどの化粧品の容器はゴツゴツした角とコンドームが摩擦を起こしてしまい、穴が空いてしまうことがしばしばあるようです。持ち歩く際は、コンドーム専用のケースなどを用意したほうがよさそうです。

コンドームの使用期限は製造から5年

コンドーム工業会が定めるコンドームの使用期限は5年だということです。それ以上経ってしまうと、材質が劣化し使用中に破れてしまう可能性もあるようです。箱ごと保管しておけば、使用期限をすぐに確認することができますが、個別保管の場合は期限がわからなくなってしまうことがあるので、充分な注意が必要です。

ここで注意したいのは「使用期限5年」というのはあくまでも、高温多湿を避けて、直射日光の当たらない場所など正しい環境下で保存した場合の使用期限です。使う機会がなく時間だけが過ぎてしまったコンドームや、いつ買ったのか思い出せないようなコンドームは、思い切って捨ててしまったほうがよいのですね。

<避妊率UP>装着時に気を付けるべきポイント5選

1 袋から出すときは傷を付けないように注意する

ゴムであれそれ以外の材質であれ、非常に薄い膜でできているコンドームは繊細に扱わなければすぐに破損してしまいます。場が白けてしまうため、あまり手間取ってはいられない状況だということは重々承知していますが、決して勢いに任せて乱暴に開けないようにしなければなりません。

不用意に開けてしまったために、爪やパッケージのとがったところなどで傷をつけてしまい、使用中にそこから破れてしまったなどの事例が多々あります。ゆっくり、気を付けて袋から出しましょう。

2 コンドームの裏表を見極める

コンドームの表(女性側)と裏(男性側)を間違えると、うまく装着できません。必ず確認してから装着するようにしてください。表と裏の見分け方ですが、精液溜まり(先端の細い部分)が巻いているところの内側から出ていれば表です。製品によっては表裏の表記があるものもあります。

3 しっかりと男性器の皮を下げる

亀頭部分に包皮がかぶったままだと、コンドームの装着が困難になり、また包皮とコンドームとの間の摩擦が原因で行為中に外れてしまうこともありますので、亀頭は露出させた状態で装着してください。その場合、精液溜まりの部分もしっかりつまんで空気を抜くことも忘れずに行ってください。空気が溜まったままだと、行為中に破裂する恐れがあります。

4 毛を巻き込まないように注意する

装着の際、陰毛を巻き込んでしまうと、そこから摩擦が発生し、耐久性が落ち破れる原因にもなります。また、その場合陰毛がきつく引っ張られてとんでもなく痛い思いをするので、両方の意味で気を付けていただきたいと思います。

5 皮の部分はスライドさせながら調節

コンドームの残りの部分を根元まで降ろす際は、途中までコンドームをかぶせた部分を亀頭方向に向かって引っ張り上げ、根元で余っていた皮を伸ばすようにして装着し、包皮を含めたペニス全体をコンドームが覆うような状態にしてください。こうすることで行為の時、皮とコンドームがずれずに一緒に動くようになり、コンドームが外れにくくなる効果が生まれます。

薄いコンドームは特に細心の注意が必要

「より生の感触に近い、気持ちのいいセックスがしたい」というニーズから、近年では、従来のゴム素材では実現できなかった、厚さ0.01mmのポリウレタン製コンドームも生まれ、爆発的な人気となっています。薬を包んで飲みやすくする「オブラート」の厚さが約0.04mmなので、まさに「紙一重」のレベルまで技術が発達したと言えるでしょう。

しかしポリウレタン製のコンドームは、ゴム製に比べ伸縮性が劣り、ふとしたことで破れてしまうことがありますので、取扱いには細心の注意が必要です。また、同様の理由で大きいペニスにも不向きとされています。それぞれの材質の特性と、自分のニーズを照らし合わせながら自分に合ったコンドームを見つけていきましょう。

自分にあったサイズを選ぶのも重要

コンドームにも服と同じくS、M、L、LLなどのサイズがありますが、自分に適したサイズのものを選ぶことも、安全で気持ちのいいセックスをするには重要です。コンドームの場合、サイズは長さではなく、太さで決まります。太さが自分に合っていないと、行為の最中に破れたり、外れたりすることにもつながります。パッケージの裏などにあるサイズと自分のペニスを見比べ、正しいサイズを把握しておくことも重要と言えるでしょう。
以下に、サイズごとのペニスの直径、円周を箇条書きにしますので、参考にしてみてください(あくまでも目安です)。

Sサイズ=直径3.1~3.2cm 円周9.7~10cm
Mサイズ=直径3.4~3.6cm 円周10.6~11.3cm
Lサイズ=直径3.8~4.2cm 円周11.9~13.1cm
LLサイズ=4.4~5.7cm 円周13.8~17.8cm

セックス後に気を付けるべき注意点

取るときは男性器の根元部分を持ちながらゆっくり抜く

コンドームを問題なく装着し、セックスを無事終えたからといってここで終わりではありません。その後の処理もとても重要なんです。ここで気を抜くと今までの努力が水の泡になってしまうので、もうしばらくお読みください。まずはペニスの抜き方からご説明致します。

射精後、しぼんだペニスに手を添えないまま膣から一気に引き抜いてしまうと、コンドームとペニスの間に隙間ができるせいで、そこから精液が漏れたり外れたりして避妊に失敗してしまう場合もあります。一戦を終え、早くベッドに転がってしまいたい気持ちをちょっとこらえて、ゆっくり確実に後始末をしましょう。

中身がこぼれないように注意する

こぼした精液が女性器に垂れてしまうようなことがあれば、精子は膣内の分泌液などを伝って子宮にたどり着いてしまう可能性もあります。外したコンドームは口元をしっかり縛り、ティッシュに包んで捨てましょう。これは「ゴミ箱を精液で汚さない」といったエチケットにもつながることなので心がけたいところです。また、使用済みコンドームを触った手はしっかり洗うことも忘れないでください。精液がついてしまった手で女性器を触るようなことがあれば、結局何の意味もありません。

使用後に穴があいていなかったか確かめるのも◎

コンドームは正しい使い方をすれば非常に高い確率で避妊や病原菌への感染を予防できますが、それでもさまざまな要因が重なり、約3%の確率で本来の効果を発揮できなくなることもあるようです。もしそうなってしまった場合、すぐに次の手を打たなければなりません。セックス後、口元を縛ったコンドームはすぐに捨てずに、穴があいていないかどうか必ず確認してください。そして万が一破損が認められた場合は、できるだけすぐに産婦人科医などを訪ね、緊急避妊用のピルを処方してもらうなどの対策をとるようにしてください。

生ゴミとして捨てる

さて、すべての後始末や確認が終わり、あとは捨てるだけです。コンドームは「生ごみ」として捨ててください。間違っても、トイレに流したり、ポイ捨てなどはしないようにしましょう。意外と女性は、男性のマナーやエチケットをチェックしているものです。セックスそのものだけではなく、それにまつわる周りの事柄に気を付けられてこそ「オトナの男」と言えるでしょう。

まとめ:正しい使い方で避妊&性病を予防しよう

以前、コンドームの広告に使われた秀逸なキャッチコピーに「愛してるなら1mmはなれて」というものがありました。愛しているパートナーを望まない妊娠や病気で苦しめることのないように存在するものがコンドームです。コンドームを使用することは、パートナーへの愛や誠意の表れであると言ってもいいぐらいです。

しかしそれも、正しい使い方があってのこと。正しい使い方をせずにパートナーの心身を傷つけてしまうのであれば、それは愛でも誠意でもない、ただのエゴと言えるでしょう。

また、コンドームの使用をパートナーのどちらか一方に任せきりにしないことも重要です。コンドームは「相手を傷つけない」ことと同時に「自分が傷つかないように自衛する」ための道具でもあります。セックスは対話と同じコミュニケーションの一種であり、一部の例外を除きお互い「対等」な立場で行われるものです。安全で楽しいセックスをするためには、まずは自分自身がコンドームを使用する意味を自覚し、相手に主張しなければなりません。

逆に「本当はコンドームをつけてセックスをしたいけれど、相手が嫌がるから頼めない」「なんとなくコンドームなしのセックスは怖いけど、いつも雰囲気に流されてしまう」というような主体性がない方の場合、残念ながら不幸な出来事に見舞われる確率はとても高くなるでしょう。

愛しているからこそ、くっつきすぎずに適度な距離を設けるのは、身体も心も同じことです。愛する二人に「適度な距離」を与えてくれるコンドームを正しく使って、身体も心ももっともっと幸せに、気持ちよくなりましょう。